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国士舘中学校・高等学校では、令和8年4月8日(水)、始業式終了後の時間を利用して、全校生徒を対象とした「生活安全講習会」を実施しました。本講習会は、若年層における薬物汚染の拡大やSNSを通じた犯罪被害が深刻な社会問題となっている現状を受け、生徒たちが正しい知識を持って適切な判断・行動ができる力を養うことを目的としています。講師には、警視庁世田谷警察署少年係の担当者をお招きし、中学・高校それぞれの会場にて、具体的な事例解説を交えた講習会が行われました。
SNSの利用と「デジタルタトゥー」の脅威
講習の前半では、インターネット上でのルールとマナーについて説明がありました。
- 個人特定と法的責任: SNSでの悪ふざけや不適切な投稿が原因で、個人が特定され、引越しや転校を余儀なくされるケースが増加している現状が示されました。友人や先生への悪口は名誉毀損罪や侮辱罪に、また飲食店での悪質な行為は業務妨害罪や器物損壊罪に当たる可能性があり、警察の捜査によって投稿者は必ず判明することが強調されました。
- 児童ポルノの危険性: 自撮り写真や裸の画像をSNSで知り合った相手に送る、あるいは所持すること自体が「児童ポルノ禁止法」などの法律に触れる犯罪行為(製造・提供・所持)であることを忘れてはならないと、強い注意喚起がなされました。一度ネット上に流出した情報は完全に消し去ることができない「デジタルタトゥー」となり、将来の就職などに悪影響を及ぼすリスクが語られました。
薬物乱用防止:身近に潜む「ゲートウェイドラッグ」
薬物に関するセクションでは、覚醒剤や大麻だけでなく、身近なタバコ、アルコール、市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)も「薬物乱用」に含まれることが説明されました。
- 誘いの断り方: 薬物の入り口(ゲートウェイドラッグ)は、先輩や友人からの「一度だけなら大丈夫」という誘いから始まるケースが非常に多いことが指摘されました。講師は生徒に対し、相手が誰であっても「やりたくない」「使わない」とはっきりと断る勇気を持つことの重要性を訴えました。
「闇バイト」の甘い誘惑と恐ろしい実態
SNSで募集される「高額報酬」「ホワイト案件」といった甘い言葉の裏に隠された、「闇バイト」の危険性についても詳しく解説されました。
- 逃げられない仕組み: 応募時に生徒証などの身分証を送ってしまうと、それを脅しに使われ、犯罪をやめたくてもやめられない状況に追い込まれてしまいます。未成年であっても犯罪の実行犯として逮捕され、実名や学校名がネット上で拡散されるなど、守られるべき存在ではなくなってしまう現実が示されました。
生徒へのメッセージ
講習の最後に、「もし困ったことやトラブルに巻き込まれそうになったら、一歩立ち止まって、先生、信頼できる大人、警察に必ず相談してほしい」と語りかけ、講習を終えました。

