本校を卒業し、さまざまな個性と才能を開花させた
先輩たちからのメッセージをご紹介します。
私は、中学・高校・大学までの間、ずっと世田谷の地で過ごしてきました。もともと、兄の影響ではじめた柔道ですが、中学から親元を離れ、国士舘にお世話になってからというもの、まさに柔道漬けの毎日でした。練習は厳しいものでしたが、私が今でも尊敬する川野一成先生をはじめ、諸先輩方には厳しさの中にも愛情あふれるご指導をいただいたお陰で、私自身も切磋琢磨を重ねることができたのではないかと思っています。アテネ五輪で金メダルをとることができたのも、国士舘で教わってきたこと、柔道を通して得た精神的なものがあってこそではなかったか、と思います。100kg超級の金メダルは、私の師匠であり、国士舘高校の偉大な先輩である、斉藤仁先生以来ということで非常に光栄でもあり、日本最重量級の強さの証明を見せることができたのも嬉しいかぎりです。
鈴木桂治○アテネオリンピック 男子柔道100kg超級 金メダリスト/全日本柔道選手権大会平成16・17・19年度優勝/北京オリンピック代表選手団主将 男子柔道100kg級出場/平成23年度全日本柔道選手権大会優勝(4年ぶり4度目)/茨城県石下町出身/平成7年度国士舘中学校卒業/平成10年度国士舘高等学校普通科卒業/平成14年度国士舘大学体育学部武道学科卒業/平成18年度国士舘大学院スポーツシステム研究科卒業/現在 国士舘大学体育学部教員
私がはじめてナショナルチームに入って海外遠征に行ったのは、国士舘高等学校に入学した年でした。入学後、1週間もたたないうちに、海外遠征の合宿が決まり、クラスメートの顔も分からないまま、合宿に出発したわけです。それからもたびたび合宿に出かけましたので、勉強との両立には正直とまどったときもありました。でも、クラスメートが助けてくれましたので、1年間をなんとか終わらせることができたことを今でもよく覚えています。その後、2年、3年と試合や遠征がありましたが、徐々に両立するペースが分かり、楽しい高校生活を送ることができました。高校卒業後もシンクロを続け、アテネ五輪、シンクロの団体では、おかげさまで銀メダルを獲得することができました。考えてみると、ずっとシンクロと勉強の両立でここまできたのですが、それも高校時代にクラスメートと先生方に支えられながら、身につけることができたペース配分があったからこそ頑張れたのだと思っています。
川嶋奈緒子○アテネオリンピック シンクロナイズトスイミング・チーム 銀メダリスト/2007年世界水泳シンクロナイズドスイミング・チームフリールーティン銅メダリスト チームテクニカルルーティン銀メダリスト/北京オリンピック シンクロナイズドスイミング・チーム 第5位/東京都府中市立府中第六中学校出身/平成12年度高等学校普通科卒業/平成16年度国士舘大学体育学部体育学科卒業/平成18年度国士舘大学院スポーツシステム研究科卒業/現在東京サウンドプロダクション